Well-being & Education

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労働時間管理について

労働時間の管理について、様々議論が交わされている。

僕らが20代だったころは、まさに「24時間戦えますか?」の世界。

常に仕事と向き合っていなければいけない時代だった。普通に考えれば、異常な世界観だというのはわかる話で、休む時間もない人間がよい生活やよい仕事ができるはずもない。

だから今、こういう論点が議論されることはとてもいいことだと思う。

一方で、「時間」というところにフォーカスが当たってるのはどうだろうと思う所もある。いくら時間の制限をしたところで、業務以外の時間も頭の中が仕事であれば同じことだからだ。

一つのKPIとして時間で管理するのはもちろん会社という組織体として重要だが、組織の仕組みと考えれば、きちんとオン、オフを切り離しできる仕組みを考えていく必要がある。

方法としては二つ考えられる。

一つはマネジメントの意識、行動の改革だろう。常日頃からオン、オフの重要性をメンバーに伝える、仕事外の時間についても話をするなどの人間的なコミュニケーションを図るなどの意識を持つこと。こういった意識変化をしっかりとマネジメントが持つことは非常に重要である。

もう一つはとはいえ、ラインのマネジメントだけではなく、組織内に体系だってそういう意識を浸透していけるように、そういった役割を持つ人を作るということだろう。労働時間管理と合わせて、管理職に対する研修や、メンバーがしっかりリラックスして休める手段の提供(ヨガやストレッチなどの身体性回復の手段提供も方法として考えられる)、メンバーと日々コミュニケーションをとりメンバーのオフの充実を認め、発展させるコミュニケーションをとるなど、専門的な役割としてオン、オフの切り替えを行える人材を作ることだ。

いずれにしろ、より短時間で多くの成果を出すことが求められる時代。こういった仕組みで社員の健康を保つのは、会社として求められる重要なミッションである。